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開発より 6

こんにちは、上田清隆です。
最近は梅雨でジメジメとしておりますが、皆さんはいかがお過ご
しでしょうか? 今週はスタッフも季節の変わり目で、体調を壊
す者も多く、申し訳ございませんが、WEBノベルは御休みさ
せていただきます。来週には皆元気に復活しますので、よろしく
御願い致します。

ところで最近ネットを見ていて、驚いたことが。。。
それはリュウ・イーとアツキの仲の良さを皆様が楽しんでいただ
いている事です。制作者としては「そんなに仲が良かったかな?」
と思いつつ、ふと思い出しましたことがあります。
それは設定の中だけの話ですが、2人の関係と言うものです。

リュウ・イーは老虎とも呼ばれるほどの超一流の殺し屋であり、
元々は感情をほとんど表さない人間です。Σの力を移植された当
初のアツキもまた、サイレントへの恨みのために感情を無くした
青年でした。そう言ったことからアツキは一種自暴自棄的に、
命も顧みず、死ぬ場所を見つけるために任務をこなす傾向が、
昔はあったと思います。その純粋過ぎる性格は、ゲーム中にも表
現しましたが、人間性を無くした者が多い、能力者の中でも稀有
の存在です。
そのあまりにも人間らしいアツキを、リュウ・イーはユニークな
存在に映り、いろいろと忠告や助言などをしたことと思います。
(最初は、からかう感じで接していたような気がしますが)
これもまた刃物のようなイメージを他者に与えているリュウ・イ
ーにとっても、珍しいことで、自分でもその行動に首を傾げると
ころです。たぶんアツキを見ていると、かつて自分が持っていた
人間性の部分を思い出してしまうんだと思います。
それはフーメイリンの、あの底抜けに明るい性格に接した時も、
同じように感じているところです。
多分リュウ・イーは心の奥底では、アツキやメイリンに近づくこ
とが死を意味すると、わかっていると思います。なぜならサイレ
ントとの戦いにおいて、冷徹に行動しなければ、待ち受けるのは
死だからです。だけどその自らの内に僅かに残った人間性を捨て
るよりも、リュウ・イーはシニカルな笑みを浮かべながら、死を
選ぶことでしょう。考えてみれば、ほんとうに不思議な関係です
ね。

それでは皆様、御身体に気をつけて、梅雨を乗り切ってください。
ああ、ぼくはノンビリと旅行したい。。。



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Meta Information:

タイトル: 開発より 6
投稿日: '08/06/20 - 15:28
カテゴリー: General
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