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流々通信 2号

今年の9月は、カレンダーによると3連休が2回あるようです。風呂で
聞くラジオでもいってました。ラジオを聴きながら、あと何分風呂に入
っていられるだろう…と湯船に身をゆだねたのでした。
ゲームショウの前では関係ありません。できることなら、あと1日でも
いいから時間が欲しい、日々、自問自答しながら頭より手を動かして
います。世の中締め切りがないと、原稿があがらないらしいです。
自分は締め切りをつくるのが、そんなわけで大好きです。
自作自演です、そうしないと、ソフトは完成しないんじゃなかろうか?
ちょっとマゾですね。制作ってどこか、サドでマゾなんですよね。
そんなわけでバリバリ、粛々と最後までやっている水谷です。
ブログ連載開始にあたり、ゲームを語るといいましたが、不定期
ながら続けていきたいと思います。お付き合いいただければ幸い
です。
「ルクス・ペイン」のジャンルはADVです。アドベンチャーはゲームの
元祖にもちかいジャンルです。ゆえに、古く感じるかもしれません。
しかし、昔からあるというからには、豊かなゲームの可能性と、
人をひきつける、根源的な魅力に溢れています。
ニンテンドーDSではその可能性が広がると感じたところから、
この企画は産声を上げました。
ADVの背景として、何をモチベーションとして物語を進行していくの
か?という基本があります。この基本は、現代日本ミステリーにおける
私立探偵の不在にも近い、深い投げかけと物語の機構が存在
します。日本のミステリーもその山を越えて、今があると思います。
それこそが、謎をいかに成立させるかということです。この謎を作る
ことが全ての基本になるのだと思います。
恋愛もののADVはちがうじゃないか?という方もいるかもしれません
が、恋愛も謎です。あの女の子はどうしたら、振り向いてくれるの
だろう?これは人生の謎ですね。幻想ともいいますが、謎があるから
人生は楽しいのだと思います。だとすれば、ADVはとても楽しいもの
をその中心に抱えている事になります。自分は大好きなジャンルです。
そして、そこに新風をふかすことができればどんなにいいだろうと
思ったのでした。
「ルクス・ペイン」はそうして自分の中では始まりました。