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18日、19日本番終了!

こんばんわ、ヨシPです。

とうとう昨日初日が開き、東京公演?が終了しました。
来週の東京?ニッショーホールまで、しばし休憩です。

さて、この2日、僕はキャストたちのすぐそばで
彼らの様子を見てきました。
というより、先週の稽古納めからずっとです。

まべちゃんの動画でもご覧になってわかるとおり、
最初の彼らは、とてもみなさんの前にお出しできるような
アドリブ芝居をできてはいませんでした。

正直僕も「無謀な企画を立ててしまった・・・」と
テンパッたことも覚えています。

どうやったら、アドリブ芝居がうまくなるのか・・・
いや違う!
今回はアドリブ芝居をチャレンジするけど、
それは、役者としての腕を上げてもらいたいから。
これから、どんな現場に行っても一皮向けたと言われるように
成長して欲しいと思ったわけです。

そうするにはどうすればいいか。

これは難しいです。
キャストそれぞれ向き不向きもあれば、
向かいたい方向性も違う。

企画は難航しました。

キャストと腹を割って話すために、
食事会を開きもしました。

動画でもあるとおり、
普通は行かないような先生のところへ
話を聞きに行って、ヒントを探したりもしました。

そして、演出家・シャトナーさんの指導。
宮崎さんとのエチュードによる、プロットの創造。
いろんなことを経験しながら、ひとつずつ、ひとつずつ
前に進んできました。

なかなか5人が稽古にそろうこともできず、
気持ちもまとまらない・・・
それぞれの中のあせりと不安。
それでも、一日一日と本番が近づいてくる。

その中で1人また1人と覚醒し始めました。
まずは稽古に一番参加できた、まっすーとナオ。
仲が良くなったこともあり、一気に二人の力が跳ね上がりました。
この二人がいれば、仮にみんなが困って引っ張っていける。。。。
それくらい、頼りになる二人になった。

そして、おっきー。
これまでのとてもいい子の芝居ではなく、
本当に捨て身の芝居。
だからこそ、あせりも見えれば、素も見える。
でも、それ以上に熱い気持ちがこちらに伝わる。
本当に素晴らしいです。
本番前1週間の稽古で、本人は不安がっていましたが、
本当に伸びてきました。
この変化には僕は感動せざるを得ませんでした。
人って、本気になったら、こんなに凄い力をだせるんだと!

そして、トリ!
僕の目に見えたのは、本番前々日の最終稽古日です。
これまで控えだったトリが突然はじけました。
周りのどんな反応にも食いついていき、
何かを発し、そして、展開しようとする。
それが無我夢中のようでいて、意外に冷静に判断してる部分もある。
これには驚きました。
いつもみんなの後ろを歩いていたトリが、
突然、みんなの手を引っ張って前を歩こうとしてる感じです。
なんで? と自分の目を疑ってしまう。
ずっと、心の中でイメージはしていたんでしょう。
そして、自分では出してるつもりでいたんでしょうね。
それが今では、もつれた糸もちゃんと一本にして進めます。
この企画の始まりで見たトリとはまるで別人のような目をしています。

最後に美緒。
もともとポテンシャルは持っていた美緒。
なかなか、この企画の中での出し方を見つけられなかった彼が
本番で確実に立ち位置を見つけて、舞台を締め初めてくれました。
これで、『メモ・リアル』が完成するわけです。


『メモ・リアル』はとても不思議な企画です。
ステージでお見せするものが、皆様にご提供する作品ではありません。
こうして、数ヶ月に及ぶ彼らの成長の過程全てが、
皆様に見ていただきたい、この作品のテーマです。

わかりづらいかも知れません。
でも、
もし、その少しでも感じ取っていただければ、
きっと、彼らの頑張りと成長が、
どれほど凄いものか。
そして、人にとってそういう頑張りが、
どれだけ大切な気持ちなのか。
きっと、感じていただけると信じています。

あと6公演
彼はこれからもまだまだ成長していきます。

みなさん、最後まで
増田俊樹、紅葉美緒、金子直史、山沖勇輝、鳥越裕貴の
5人を見守ってあげてください。

MMV吉井
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