FAQ  DS-10について いろいろな質問と答え

KORG DS-10開発プロデューサー/ディレクターの佐野が、DS-10に関するFAQの嵐に立ち向かいます。困った質問には生協の白石さん的に上手に返せれば良いのですが・・・・。通常業務中の現実逃避に、ちょこちょこ更新していきますので、よろしければたまにのぞきに来て下さい・・・って、ココの更新が頻繁だって事は通常業務が滞ってるって事?

遊び方について

KORG DS-10ってゲームなんですか?
ゲームではありません。音や音楽を作る道具です。道具ですので、最初慣れるまでは言うことを聞いてくれない印象を持つかもしれません。
とはいえ、なんか適当にいじっているうちに比較的早い段階で気持ちの良い音や曲が作れるようになります。また、同じく楽しんでいる人が世界中にこんなにいますし、なかにはこんな上手な人もいて、自分ももっとうまくなりたい!って思って、こんなムービーをみて参考にしたり、そのほかネットでもいろいろ調べたり、それを試したりして、より一層楽しくなっていったりします。で友達にすすめて一緒にやったりとか・・・ってあれ?これって立派にゲーム、ですよね?
KORG DS-10で、どんなことができるのですか?
一から音を作って、その音で一から曲を作ることが出来ます。こんな感じです。ホント楽しいですよ。
音楽の知識は必要なのでしょうか?
必要ありません。逆に、きちんと学問としての音楽を学習してきた人のほうが最初戸惑うかもしれません。ちなみに佐野は音楽をきちんと学習した経験がありません。
ピアノなど楽器を弾いたことがないけれど楽しめますか?
楽しめます。逆に、きちんと楽器演奏を習得していた人のほうが最初は戸惑うかもしれません。ちなみに佐野はきちんと演奏できる楽器が一つもありません。いや、ひとつだけあります。それがKORG DS-10です。今うまい事を言いましたよ。
シンセサイザーに触ったことがないけれど楽しめますか?
もちろんです。画面上に並ぶつまみを動かすと音が変化するさまは、どんな人にとっても単純に面白いものです。
でもちょっと気をつけて欲しいのが、40代前後の男性が同席する飲み会などで不注意に「この前なんかKORG DS-10っていう、ニンテンドーDSってあるじゃないですか、ゲーム機の、あれで動くシンセ、っての買ったんっすよーシンセって全く知らなかったんですけどちょっと面白いですよね」などと言うことです。もしその中にシンセ好きなオヤジがいたら間違いなく朝まで知らんがな系シンセ昔話に付き合わされます。イメージ的には気軽に「ローリングストーンズっていいっすよね」と言っちゃうのと同様です。
とはいえ、そのシンセ好きオヤジからしてみたら、まさに30年近くも封印されていた、話したくて話したくてしょうがなかったネタなんで、できればちょっと付き合ってください。
そのオヤジの一人が佐野です。
キーボード画面があるようですが、鍵盤で弾かないといけないのでしょうか?
いえいえ、カオスモードという、ノートPCのマウスパッドで遊ぶ感じの、デタラメに弾いてもなにかギターソロのようなプレイになるモードや、シーケンサーという音を一つづつ入れていって自動的に演奏させたるモードなどがありますので、全く鍵盤で弾かなくても楽しめますのでご心配なく。
ちなみに、DS-10では、鍵盤画面で弾いたものを「録音(データ的に記憶)」すると、タイミングが補正されて上手な演奏にしてくれます。なんか嬉しいものですのでぜひお試しください。
カオス・パッドって何ですか?
株式会社KORG(コルグ)の大人気製品です。
このKAOSSPADと、KAOSSILATORというこれまた同じくKORG社の大人気製品の特徴を抽出してDS-10に入れ込んだのが、カオスモードと呼ばれる、DSのタッチ画面を最大に使って、演奏をしたり、シンセサイザーのパラメータを動かしたりできるモードです。
開発当初、佐野はアナログシンセサイザーと言うイメージとは異なるこのモードを入れることに反対していたのですが、実際入ってみたら、一番先にこのモードのファンになっていました。

音づくりについて

あらかじめいろんな楽器音が入っているの?
残念ながら、ピアノやフルート、トランペットといった、現実の楽器音は入っていません。しかしながら、いかにも「シンセサイザー!」という素晴らしい音が最低限数用意されており、これらの音だけでも十分曲を作る事ができます。
それとも、音は自分でつくらないといけないのですか?
逆にお聞きしたいのですが、既に用意されている素晴らしい音を聞きながら、目の前にあるツマミやスイッチをいじりたくなる気持ちを抑えることができますか?理屈はともかく、無心に粘土をこねるように、いろいろ動かしてみてください。そうこうしているうちに、あなたオリジナルの音色のこれまた素晴らしい音色が出来てきます。ほら!忘れないうちにセーブセーブ!!!
そもそも音をつくるって、どういうことですか?
シンセ好きに聞いたら朝までどころか三日三晩ぶっ通しで人生論から哲学論にまで発展しそうな危険な質問ですね。発展させたくなる気持ちを抑えて、かつシンプルにお答えしますと、楽器をつくる、って事です。シンセサイザーは、つまりDS-10は、誰も知らない、もちろんあなたも知らなかった楽器まで作れます。今まで聞いた事もないような音を奏でる楽器を作り、その楽器で音楽を作る!ほら、なんかやってみたくなってきたでしょう?
どんな音でもつくれるのですか?

佐野が小学校4年生の頃、大人たちは「シンセサイザーは、世の中にある全ての音を作る事ができる」と断言していました。やっとの思いでお金をためて、そのシンセサイザーを中2で買い求め、まさに寝食を忘れていじり倒した後、この言葉の間違いに気がつきました。

「大人はみんな嘘つきだ!!!シンセサイザーは、まだ世の中にない音までも作る事ができるじゃないか!!!」
と・・・・・・

・・・・すみません、まさにオヤジの美化しまくりな思い出話になってしまいました。普通に答えると、ピアノやフルートなどのリアルな楽器音を作る事は非常に難しいです。では、なぜ「出来ません!」と断言しないのか、それは、音と言うのはとても主観的なものだからです。つまり心の目ならぬ心の耳で聞けば・・・ほら!ピアノやフルートに聞こえてきた!!!
あーなにかこう夢見がちな回答になるのは、それが手につかむ事ができない、「音」のお話だからなのでしょう。すっかり気持ちよくなってきました。

つくった音を保存しておけるのでしょうか?
もちろんです。
ちなみに、一心不乱に音を作っていると、いい感じだった音がいつのまにかヤヤウケな音になってしまい、あーもうあの時になんでセーブしておかなかったんだろうと後悔する事が多々あります。まさに人生そのものですね。また、あまりにもいい音が出来て気持ちよくなってずっと聞いていたらいつのまにか寝てしまいDSのバッテリーが切れたという恐ろしくも悲しい話も聞きます。そして、こんな話で仲間と盛り上がるのもまたDS-10の楽しみのひとつです。
ツマミをいじっていたら音が出なくなってしまいました。どうしてでしょうか?
おっといきなりトラブルシューティングな質問ですね。これは別にページを設けますのでしばらくお待ち下さい。ところで、DS本体のボリュームは上がっていますか?バカにしているわけではありません。これだけの猛者でもイベント時に音が出ない理由がこれだったことがありますので、念のため。

曲づくりについて

どんなふうに曲をつくっていくのでしょうか?
1小節ぐらいの短い部分を何個も作ってつなげていく感じです。
もしくはつなげなくても楽しめます・・・って同じ繰り返しじゃ曲っぽくないって?いえいえ、例えばメロディーを鳴らしたり消したり、ベース(低音のフレーズ)を鳴らしたり消したり、キック(ドン、ドン、という低いタイコ系の音)を鳴らしたり消したり、はたまたメロディーだけにしたり・・・など、それだけでも曲として展開しているような感じになります。実際にそうやって楽しんでいる人も多いです。
または入力したフレーズをリアルタイムでどんどん変えていって、それ自体を曲の展開として楽しむとか。手前味噌ですがこんな感じ。また、この方なんてホント凄まじいですよね。あまりにも凄いんでイベントでも演奏していただきました。「生」演奏も最高でしたよ!!
テクノしかつくれないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。但し、短い部分をつなげて作っていく・・・というスタイルなので、いわゆるテクノ系の楽曲は作りやすいと思います。というか、テクノって言ってもどっかで聞いたことはあるけど、全然よく知らないし・・・なんて人が何も考えずにDS-10を触っているうちにあれなんかカッコいい!曲っぽくなってきた!ってのはテクノっぽいことが多いです。知らないのに作れちゃうなんてちょっと自動筆記的オカルトさが素敵ではありませんか?
それともクラシックやポップスのような曲もつくれるのですか?
もちろん作れます。
ただし、短い部分をつなげていくやり方なので、既に今までPCによる楽曲製作を楽しんでいた人にはうっとうしく感じる部分もあるかもしれません。とはいえ、逆にこの制限の中で工夫して作っていく楽しさもぜひ感じてください。なお、少なくとも携帯で着メロを打ち込むのよりは楽に出来ると思います。そうそう、クラシックと言うと個人的に大好きなのはこの作品です。 こういうのをもっと聞いてみたい!で、その流れで次世代冨田勲さん出現的な!!!
どのくらいの長さの曲がつくれるのですか?
1小節の長さのパターンを16個まで作ることができ、それらの組み合わせて100小節分の長さをもつ曲が作れます。1小節2秒の速さ(BPM120)の曲でしたら3分33秒です。なお、この組み合わせ全体をずっと繰り返すことも出来るので、自分の作った名曲を永遠に鳴らしっぱなしにすることも出来ます。たまりませんね。
音符で入力することはできるのですか?
音符の絵が出てきてそれを五線譜の上に置いて・・・という入力は出来ませんが、方眼紙のようなマス目に音の長さを高さを入力していく「シーケンスモード」において、マス目ひとつが16分音符、2つが8分音符、3つが付点8分・・・と、すぐに覚えられ、慣れることと思います。なお、このモードは楽譜よりも視覚的にわかりやすいので、楽譜が苦手な人にとってもスムーズに習得できます。
いくつの音を同時に鳴らせるのですか?
全部で6音です。
が、なんと裏技で24音「相当」を同時に鳴らすことが出来ます。
VCO1と2を別のピッチに設定し都合2音、かつ、パッチモードで矩形波をVCO1/2のピッチに入れ適当な2つのピッチ間を動くようにし計4音「相当」、これがシンセ2音にドラム4音の計6音分揃えたとすると4*6=24という計算に!!!
・・・って、製品紹介的なFAQとしてはマニアック過ぎますね、すみません、全部で6音です。
コードを入力して曲をつくれるのですか?
残念ながらできません。
残念?
本当に残念なのでしょうか?
良い機会ですのでDS-10でコードの呪縛から逃れた楽曲を作るのはいかがですか?貴方自身が気がつかなかった新しい楽曲製作の切り口が見つかるかもしれません。また、セブンスの分数等、どうも太めなコードをついつい使ってしまう方は、同時発音数6音の環境により、すっきりとしたハーモニーを紡いでいくストイックな美しさをもぜひお楽しみください。
テンポは変えられるのでしょうか?
曲中でのテンポチェンジを記録する事はできませんが、曲(セッション)ごとの設定や、再生中に直接テンポ値を変更させる事はもちろんできます。しかもBPM10〜250という幅広さ!って、ちょっと幅広すぎたかな・・・・そういえばBPM250の曲は聞いたことありますが、10の曲はいまだに聞いたことがありません。出でよ挑戦者!!
ちなみBPMとはBeat(s) Per Minuteの略で、1分間に4分音符が何個入るか、という曲の速さを示す単位です。例えばBPM120なら4分音符1つあたり0.5秒です。ああ、そうそう、BPM120の曲をわざとBPM60で打ち込んで、1パターンの長さを倍相当にする技もあります。最小単位が8分音符にはなりますが、よろしければぜひ。
三拍子や五拍子などの曲もつくれますか?
可能です。パターンの長さを最大16分音符16個長(通常時)から最小16分音符1個長まで変更できます。これらのパターンの組み合わせで変拍子も可能です。特にプログレ好きな貴方にぜひ!ちなみに佐野が変拍子で好きな曲といえばこれこれです。
メロディが思いつかないのですが、どうしたらよいでしょうか?

メロディは思いつくものではなく、降ってくるものです

・・・・なんちゃって!!!

・・・・・なーんてオトすと思ってたでしょう?でも実は佐野は本気でそう思っています。

さて、問題はどうやって降らすか、なんですが、ゲーム中心に曲を作って17年目、やっとおぼろげに分かってきたのは、とにかく「何も考えず」に手を動かしてその時を待つ、って事。 すると、無意識に自分が弾いたり打ち込んだりした音が、急に実存感、説得感を持つ瞬間が訪れます。なにか「カチッ」とハマる感じ。これがまさに降ってきた時。このために音楽を作っていると断言。ランナーズハイならぬコンポーザーズハイ。きっと凄まじい麻薬成分が脳内から分泌しまっくっているに違いありません。

で、ここで重要なのが、いかに「何も考えない」で待つかって事です。しかし、現在のPCベースの作曲環境だと、使用するソフトウェアの選択からそれらの設定等、なにかと「頭で考える」事を余儀なくされてしまいます。
そこでご紹介したいのがこのKORG DS-10!既存のPC用音楽制作ソフトウェアとは桁違いの「何も考えずに音を紡げる」度を誇ります。かつ、手癖を出したくても出しようがないこのインターフェースは、最近スランプ気味のプロの作曲家の方にもおススメできる逸品!!!
・・・って、あれ?クリエイター的回答をしていたはずがすっかりベッタベタな営業トークに!!

ちなみに佐野にとっては、作曲中ついついYouTubeとかニコ動とか2chとかそこから釣られてjpg4とかはたまた発言小町とか、そういう方へ気が散らないだけでもDS-10のアドバンテージは高いです。今油断してうなずいてしまった同業者の方、お買い上げお待ちしております

何を参考にして曲をつくればよいのでしょうか?
あえてやたら具体的な回答をします。KORG DS-10はいわゆるテクノ系、クラブ系、などの打ち込み楽曲の製作に特に向いている、ということから、その手の参考楽曲を山ほど楽しめる楽曲配信サイトを2つほどご紹介。今までこういう曲って馴染みがなかったんだけど、なんかちょっと気になってる、と言う方にもぜひ。

Beatport.com
Traxsource.com

買えとは言いません、適当にここにあるサンプルを聴くだけでも、前述のジャンルの最近の音や曲の傾向がつかめて楽しいです。具体的に言うと、「あーこんなキックの音好きー」とか「これ系のシンセの音でこの刻み方気持ちいいな」とか「この音で逆にこのジャンルにしちゃうのアリだ」、などというような。佐野もこの手の楽曲製作前にはこの二つのサイトに浸りまくり、耳と腰を準備します。

もっと手軽になら、どちらにも最新おすすめ楽曲を流しまくるポッドキャスト

(どちらもiTunesが立ち上がります)
Beatport.com Burners
Traxsource.com’s Weekly Essentials

があるので、ダラダラと聴き流してみてください。全くその気がなくても聴いているうちに体の内側から曲を作りたくなる気持ちがにじんできます。ちなみに「あ、この曲欲しい」と思ったらワンクリックで買えちゃう仕組みがあるので要注意!!

エフェクトはかけられるのでしょうか?
もちろんです。エコー的効果を楽しめる「ディレイ」、音を分厚く、美しくする「コーラス」、音をうねらせたり金属的な効果を与える「フランジャー」の3種類から選びます。また、それらをどこにかけるか指定します。シンセ1にかけるか、シンセ2にかけるか、その両方にかけるか、ドラムにかけるか、それとも全体にかけるか、です。つまりミキサーのセンドリターンにマルチエフェクターが1台つながっているイメージです。
なお、残念ながらエフェクトを2種類以上同時には使えません。
また、これとは別にドラムのそれぞれの音色を作る際に、これらのエフェクトのいずれかをかけることも出来ます。

再生中、エフェクトのパラメーターをリアルタイムで動かす技もとても楽しいです。昔のアナログディレイとか、DELAYTIMEをがっ!といきなり大きく動かすと時間とか空間がねじれるような効果が出るじゃないですか、あんな感じもいけます。また、全体にフランジャーかけまくってサイケ感丸出しも最高!!ただどちらも、スタジオモニター(スピーカー)等につなげている場合は特に気をつけてください。10Mのツイーターを余裕ですっ飛ばせる音、出る時があるんで!

エフェクトは、どの段階でかけていくべきでしょうか?
いやもうこれはケースバイケースですねー。
個人的には後先考えずかけたくなったら最初っからかけます。これはエフェクトに限らず。「あとで足りなくなったらどうしよう・・・」「あらかじめ節約節約」なんて世知辛い現実生活だけで十分。いやいや佐野の場合現実生活でも出来ていないのに楽曲製作でできるわけがない。しかも楽曲製作の場合は好き放題作っていってもなんとなく最適化されていって、当初やばいかもと思っていた制限もクリアしてるやったー!!みたいなことが多いです。つまり「ご利用は無計画的に」。 このノリで現実生活もクリアしたいものです。
入力の流れですが、楽譜のようにワンコーラスを続けて入力していくのでしょうか?
DS-10の構成上、かつ、完全快楽主義で楽曲を製作していく佐野としても、1パターンを完全に気持ちよく仕上げて、それをコピーしてバリエーションを作っていく流れがスムーズだと思います・・・・といっても、佐野の場合そのパターンをいじり続けてすっかり気持ちよくなってしまうことが多く、なかなかSONGでパターンの組み合わせをプログラムするところまでたどり着けないんですよ。でもいいじゃんか楽しいんだから!!!

演奏などについて

つくった曲はどうやって演奏するのでしょうか?
あらかじめ打ち込んだ(記録した)曲を完全に「自動演奏」させる事や、自動演奏させつつ好きなパートやタイミングでリアルタイムで演奏したり、また、リアルタイム演奏のみで楽しむ事ももちろんできます。
リアルタイム演奏の方法としては、表示されたピアノ鍵盤を演奏する「キーボードモード」や、DSのタッチパネルを最大限に使った「カオスモード」、また、ドラムには専用のドラムパッドが表示されるモードも用意しています。もちろんそれらの演奏は全て記録できます。
また、ちょっと変わった「演奏」としては、パターンの切り替えを行うボタンを細かく操作して楽器的に「演奏」したり、シンセやドラムの一部をミュート(音を消す)したりする方法もあります。
あーそうそう、シンセパラメータのリアルタイム操作も演奏の一つ!フィルター開け閉め(音をやわらかくしたり鋭くしたりする)なんかとっても人気。ちなみに佐野はオクターブをぐりぐり動かすのが好きです。あらかじめディレイかけとくと特にこれがまた地味にイイ!!
ほかの人と一緒に演奏することはできますか?
もちろんです。楽しいですよ!!
http://ascii.jp/elem/000/000/181/181077/index-6.html
なお、8台までシンク(1台を演奏開始するとその他7台が同時にスタート)も可能なので、手軽に「合奏」できます!お友達とぜひぜひお楽しみ下さい!!もちろん一人で複数台もまたオツなもの。
ライブ演奏はできるのですか?
前の回答とかぶりますが、まさにこれはライブ。で、先日のKORG DS-10 EXPO 2008 in TOKYOは、まさにDS-10ライブ演奏の集大成!!
http://japanese.engadget.com/2008/10/26/korg-ds-10-expo-2008-in-tokyo/
http://ascii.jp/elem/000/000/184/184506/
映像をご用意できないのが申し訳ないのですが、ホント最高でした!!どうしてもまたやりたいので現在暗躍中。開催の折にはご出演のご応募を!
そうそう、DS-10でライブをやるときにはぜひご連絡を!遊びに(呑みに)いっきますー!!
つくった曲を誰かと交換することはできますか?
できますできます。1音色だけ、とか、1パターンだけ、というのは対応できませんが、セッションと呼ばれる、1曲分全てのデータがまとまった単位でのやり取りが可能です。
そうそう、何度も出てくる話で恐縮ですが、先日のKORG DS-10 EXPO 2008 in TOKYOでも出演者の皆様同士、楽屋でデータ交換をしてたとの事、って佐野はずっと司会だったから混じれなかった!!クヤシー!!
つくった曲をネットにアップロードする機能はありますか?
データそのものをアップロードすることは出来ませんが、ヘッドフォン端子からPCにレコーディングしてアップしている方々がたくさんいらっしゃいます。中には豪快にDS-10の「生」音を画面を撮っているビデオカメラのマイクで録っちゃうツワモノも!!どちらもネットにアップロード、に違いありません。
曲や音をネットからダウンロードする機能はありますか?
アップロード同様できません。が、たとえば音色でしたらセッティングチャート(シンセの各ツマミの位置を記録した「紙」今の時代なら「シンセ画面写真」)を参考に一つずつツマミやスイッチをあわせていくのも一興。まさにロード/セーブ機能の無かったアナログシンセ時代を髣髴させます。ちなみに佐野がMS-10を買った時は普通にそうやって音色を「セーブ」「ロード」してですね、それでなんか微妙にずれてて音が違っちゃってこれがまた・・・ってすぐに鬱陶しいオヤジ話に突入して申し訳ないです。
つくった曲をMIDI出力することはできますか?

できません・・・・実は発売前、国内外で一番聞かれたのがこの質問でした。
でも、開発中、DS-10だけでもこんなに楽しいのに、わざわざMIDI対応させる必要があるのだろうか、逆にMIDI対応させることで、DS-10が単なる周辺機器の一つに成り下がるのでは、つまり、DS-10という限られた世界の中で工夫をして音を作っていく喜びを感じてもらえることが出来なくなるのではないか、というのが、MIDI非対応の一番の理由です・・・・って、きちんと説明するとこんな感じなのですが、発売前のイベントとかで聞かれた時は「いやもうだってほらDS-10ってMS-10のDS版なんだから、逆にMIDI対応してたら移植精度的には逆に変でしょ?ね?ね?ね?てかほらMIDIっていう言葉自体が特に僕らの世代だとなんかちょっとこっぱずかしいっていうか、僕MIDIやってますなんてとても言えない、みたいなーってわかります???」なんて答えていた気がします。我ながらひっどい説明ですね。

とはいえ、スタイラスペンでのコントロールそのものは、予想以上にソフトシンセに向いているなあと実感しています。その部分を特化した製品、例えばDS-MIDIコントローラーみたいなのは個人的に欲しいですねーツマミとかフェーダーとかスイッチのグラフィック選べたりとか、トルク感エディットできたりとか、でもコントローラだからそれのみでは全く音が鳴らないみたいな・・・・って、企画通らなそうだなあ。。。。求む協力者!!!

つくった曲をパソコンに取り込むことはできますか?
データとして取り込むことは出来ませんが、もちろんヘッドフォン端子からアナログでPCに録音することは可能です。

さてさて、ここで素敵Tips。録音の時に何でも良いんでDSとPCとの間にアナログミキサーを入れて、突込み(オーバーレベル)気味にしてあげるとやたら迫力のある音になります。

もちょっと詳しい話をすると、ミキサーへ入力する時に大きく入れる、って意味です。DSを入力するチャンネルのフェーダー、または、そのチャンネルのTRIMと呼ばれているツマミを上げる、という事です。

PCに出す音量、つまりミキサーのマスターフェーダー/メインミックスを上げすぎるとその音を受けるオーディオインターフェース/PC側でデジタルクリップする(不快に歪む)可能性もあるのでご注意ください。

なお、アナログミキサーが無い方で、オーディオインターフェース(PC)が入力の音量を設定できるものをお持ちの方は、 この入力の音量を上げてみてください。近い効果(アナログ的に気持ちよく歪む、迫力が出る)が得られる場合もあります。

テクノ的な曲、例えばキック4つ打ち裏でハットのみ、みたいなドシンプルな曲には特におすすめ!!同じ曲なのに全く印象が変わります。

よく、録りの時は歪まないギリギリの音量でーなんていうんですが、DS-10って基本的にシンプルな音色が多いので、歪ませても濁らずにこれはこれでまた味のあるイイ音になるんですよ。ということで、やりすぎかっていうぐらいやってみてください。

そうそう、コンプ、とか、リミッター、とかどっこかで聞いたことがありません?これはまさにその効果で、「大きい音を小さく、小さい音を大きくして、聴いた感じ全体の音量が大きくなっている/迫力が出たようににする」というものです。今世の中に流通している全ての楽曲には多かれ少なかれこの対応がなされています。 ほらほら、テレビを見ていて、CMになると音が大きくなったように感じません?あの理由もこの度合いが原因です。

アナログミキサーを入れず、そのままヘッドフォン端子からPCに録音して、サウンドデータを編集できるソフト上でコンプ(リミッター)かければ同じじゃん!という方。ですよねー。で、そこまで知識と経験のある貴方にはなおさらアナログミキサー突込み気味、をお試しください。ほらほらほら!貴方になら同じじゃないのがわかるはず!!これもまた音の面白いところです。

その他

エンディングやコンプリートはあるのでしょうか

いやーー!!!これねーホントはやりたかったんですよ。18セッション全てに別のデータをセーブした瞬間にエンディングが出てくるとかね、シンセの全パラメータを触るとKORG金森氏からの隠し音色がプレゼントされるとか、シンセなんだけどゲーム的な演出、っつー。でもこんなネタ考え始めたらもうやたら盛り上がっちゃって、盛り上がりすぎて、こんなん実装しはじめたらこれ以外の部分が絶対おろそかになる!!!と怖くなって丸ごとざっくりとやめました。

でもあれですよね、例えば18セッション使いきった方って、DS-10に出会う前よりも確実にシンセによる音色製作や楽曲製作のスキルが上がっているはずなんで、ある意味コンプリートですよね。それぐらい使い倒してもらえると本当に開発者冥利に尽きます。あーでもそう思うと感謝の意味もこめてなんか入れたらよかったかなあー?Dr.KORGさんからメッセージが出るとか!

KORG DS-10を試せる場所(試遊台とか体験版?)はないですか?

レギュラーで試遊台設置とか、体験版配布とかしてないんですよーごめんなさい。

あ!でもホント冗談抜きで、ちょっと試してみたい、って方がいらっしゃいましたら、よろしければこの際うちの会社(六本木一丁目)に来ていただくとかはいかがですか?または都内近郊以外の方でしたらもう直接お伺いいたします!・・・・佐野の出張申請が通れば、なんですが。まずはこちらからご相談ください
まあでもどちらの場合も佐野のDS-10への愛情はわかるんだけど中身が無さ過ぎるトークがうるさくて集中できないかもしれません・・・あらかじめご了承ください。

そうそう、例えば小学校などの特別授業としてDS-10を使いたい、DS-10で何かやって欲しい、なんていう素敵オファーならもう佐野は以前からそんなんDS-10でやりたくてやりたくてしょうがなかったんで、もし会社で申請が通らなくても有給とって自腹でまさに手弁当で行きます行かせてください!!ぜひぜひご連絡を!!!ロンゲじゃ教育上困ると言うなら髪を切っていく所存ですよ諸先生方!!

なお、イベント等出展の折にはこのブログで告知しますー

自由に楽しめばいいって言われたのですが、何をすればいいか分かりません。何から始めればいいでしょうか?

そうなんですよ、佐野もDS-10を説明する時に、何度もそんな物言いをした記憶がありますが、思いのままに、とか、自由に、なんて実は言ってるほうは「俺って下々のものに余裕を与えている賢者」的な気持ちよさに浸ってるだけで、言われているほうは「こうしろ!」とか「こうやれ!」なんて言われる以上に強烈なプレッシャーを感じている場合ってあるんですよね。

さてさて、貴方は以下のどのプロフィールに近いですか?

シンセを知らないけど音楽は好きな男性
シンセを知らないけどクラブはたまに行く女性
そういえば昔シンセを触ったことがある男性
シンセ知らないけど外に遊びに行けと親に言われたら外でDSを楽しむ小学生

またまたなによこれってホントはみんなヤラセなんでしょもう結構DS-10慣れさせておいたんでしょ佐野ちゃん〜なーんて思われそうですが、実は収録前、あまりのヤラセの無さぶりに佐野はかなりなプレッシャーを感じたほどのかなりなドキュメンタリー、です。

で、この映像の中で、あ、なんかちょっと面白いかもと思ったもの「だけ」、ちょっと試してみたらいかがでしょう?完全に真似するわけです。その時、自分でDS-10を触ってみて、同じく「あ、なんかちょっと面白いかも」と思えたら、今後、十分にDS-10を楽しめる素質があると思います。

そうそう、なんかこう、たくさんツマミとかスイッチとかがーっと並んでて、モードもたくさんあって、しかもYouTubeとかには凄まじい映像が山ほど、とかなると、楽しそう、というより、あーこれを全部使わなきゃダメなんだ、こんな凄い音を出さなきゃだめなんだ、とか、「○○しなければ」的に思っちゃいますよね。

でもDS-10って、まあこのページでもずいぶん語っちゃってますが、そんなん取っ払って、まずは、「おもちゃ」なんですよ。自分が楽しければそれで十分なわけです。

ところが、ここからがおかしなところなんですが、自分が面白ければいいとか思ってたはずなのに、なんかもうこんな楽しいんだから、あーこの楽しさを誰かに伝えたい、いや、伝えたいなんて高尚な感じでなく、単に「自慢したい!」って思うわけですよ。
で、その思いをうまくかなえてくれるのは、いわゆる「おもちゃ」よりも、このDS-10、つまりはシンセサイザー、つまりは楽器、だなあ、そこがとっても好きだなあ、と思うのです。

ぜひ、素敵な音や曲を自慢してくださいね。待ってます。

ところで佐野はDS-10を社内で自慢し始めてからかれこれ1年以上経ちます。本当に幸せモノです。

猫の鳴き声とかつくれるよ!と言われてやってみたのですが、全然楽しくありません。もっと楽しむにはどうしたらいいでしょうか?

確かに猫の鳴き声を作って楽しむと言うのは、もしそれが何の参考資料も無い状態からだとすると技術的には大変ハードルが高いことです。また、セッティングチャート(シンセサイザーの各パラメータの設定値が記載されている)が存在していて、その通りに設定してみて鳴らして楽しむというのも、これはまた感覚的にハードルが高そうです。

では、DS-10関連動画からなにかきっかけを見つけましょう。「この動画が一番楽しかった、こんな感じを自分でも出来るようになりたい」というお問い合わせには、満足のいくお答えが出来ると思います。お待ちしております。

なお、その動画がこれでしたら、貴方にはかなりの将来性を感じます。

音をつくる画面やパッチ・パネルにあるツマミですが、どの程度動かすと、どんなふうになるといった情報はありますか?
こんな動画群はいかがでしょう?
また宣伝するわけなんですが関係書籍のこれとかこれとかも大変参考になりますのでよろしければぜひ。
ちなみに佐野は機材マニュアルとか、この手の解説書とかを読みながらお風呂に入るのが大好きです。よって全てがシワシワです。
いい感じの曲がつくれません。なにを勉強すればいいでしょうか?

一旦DS-10を置いて、耳を休めましょう。ヘッドフォンを外し、データー化されていない、異常にレートの高い屋外の音を十分に楽しんではいかがでしょう。

その後ふつふつとDS-10を触りたく衝動に駆られますが、いけません。もう作りたくて作りたくて仕方が無い!というところまで我慢しましょう。いや、もっと言うと、我慢していたことも忘れていつの間にかDS-10を触り始めているのに気がつく瞬間がやってきます。既にその時には力の抜けたいい曲が出来つつあります。 ちなみに佐野の場合は耳を休めるつもりで肝臓に激務を強いてしまいます。困ったものです。

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