クローズアップ
不動峰編
宮野真守 高木俊 和田正人 矢崎広 林伊織
宮野真守
【石田鉄役】
高木俊
【桜井雅也役】
和田正人
【千石清純役】
矢崎広
【南健太郎役】
林伊織
【東方雅美役】
——ミュージカル『テニスの王子様』〜に出演が決まって、今の心境は?
宮野 びっくりですね。正直びっくりですよ。もう、びっくりです。
全員 (笑)
宮野 決まった時、シュンリーと一緒にいたんですよ。
高木 そう、たまたまいて。
宮野 ユニット(※宮野くん・高木くんのユニット"smaily & spiky")の打ち合わせをしてる時、俺が事務所から電話をもらって。でもまだシュンリーにはその話が行ってなかったんですよ。だから俺はすごい驚くの抑えたんですよ。シュンリーにこの話いってなくて、俺だけだったらどうしよう、みたいな。
高木 その会話で"テニス"って聞こえて。え、テニス…!? …って(笑)
宮野 で、どうしたの?ってなって。「再演の、日替わりゲストでね…。呼ばれたんだけど…」って。
高木 俺も素直に喜べずに、「ああ、そう、よかったじゃん…。」って(笑)
宮野 「大丈夫だよ、シュンリーにもくるよぉ!」って言ってたら、プルルルって。ほんとにすぐきて(笑)一段階置いての喜びでした。(笑)
高木 一段階、気まずかった(笑)
宮野 そう、コンビの危機だった。よかったねぇ、一緒に出れてねぇ(笑)でも、すごい嬉しかったですよ。まさかですもん。不動峰は夏の公演にも出てなかったもんね。
和田 ミュージカルとしては、一緒にやるの初めてだね。
宮野 そう、ライブだけだもんねぇ。うわぁ、俺、楽しみだ。あ、でもここ(矢崎・林)とは一緒にやんないんだ。
和田 ああ、そっか。日替わりだから。
矢崎 そう言えばマモちゃんとは、一緒にやってるようであんまりやったことないね。
宮野 そう、ライブの時もあんま絡んでないもんね。…よかった。
矢崎 ええ?
高木 嫌いなの?(笑)
宮野 (棒読み)大好き大好きー
矢崎 あれ…?
宮野 山吹は決まった時どうだったの?
僕はたぶん、家にいたと思うんですが、普通に。はい。氷帝再演の話は噂で聞いてまして、まぁそうか、と。氷帝やるのか、と。落ち着き払っていた、と。で、電話が鳴りまして、地味'sいきますか、と。そうですか、と。わりと潜在的に、俺も出るだろうと思ってました。
全員 次は地味'sだぞ、と。
高木 言うねぇ。俺ら思えないもんな(笑)
宮野 思えないね(笑)ホントまさかだったから。
これで話がこなかったら、ただの思い込み激しい人だったけど(笑)そうならなくてよかった。
矢崎 俺もひとりで家にいて電話がかかってきて。取り合えず親父に電話して「また出るよ!」って。親父は普通に「ああ、そうか」って。まあこんな感じでしたけど。でもマモちゃんと会ったとき、俺も気まずかったんですよ。初め話せなかった。お互いすっごい探り入れてて。「ちょっと俺、12月あるから…」「俺も12月あるんだよ」とか言ってて。
宮野 「え?なになに?」ってね。
和田 お前らそんな気を使いあうような仲か!(一同笑)
宮野 まーくんは?
和田 …え〜僕はですねぇ、ちょうど風呂上りでバスローブを羽織って、ワインを一杯飲もうとしてるときに、爺やから…
高木 爺や?
宮野 なんでセレブ?
和田 え〜、仕事中でした(笑)ああ、きたか、と。他に誰が出るのか気になって聞いたら、各校のダブルスが出ると。で、地味'sが出るのはなんとなく予想できたんだけど、さすがにここ(宮野・高木)が出るっていうのは、びっくりしたよね。マモかあ…みたいな。
宮野 なんでそんなちょっと嫌そうに?
和田 シュンリーかあ…みたいな。
高木 もっと嫌そうに(笑)
   
——夏の氷帝公演の感想などを。
矢崎 ここ3人(宮野くん・高木くん)と、あと直也さんで観て。濃いねぇ、って。
宮野 濃かったよねぇ。三部って長いのかなって思ってたけど、そんなに長く感じなかったね。
和田 濃いって、何が濃かったの?
宮野 とにかくキャラが濃かったよね。もともと氷帝って原作でも濃いから、どうなるかなぁって思ってたけど、やっぱりミュージカルでも…
高木 濃かったねぇ
和田 そうだよね。僕もチラシを見たときは、濃いなぁって。しかも、みんなめっちゃかっこいい。
矢崎 かっこいいよね。
宮野 うんうん。
和田 でも、会ってみると意外にアホな…いや、すごく親しみやすい奴らでしたね。
   
——氷帝のメンバーで、気になる人は?
宮野 (モノマネ)「勝つんは氷帝…」
全員 (笑)
和田 工くんね(笑)
宮野 仕事で会ったんですよ。話しましたよ。
高木 いい男だったなぁ。なんか落ち着いてるんですよ。
宮野 面白いんだよね。あと、Takuyaくんか。Takuyaくん、かわいかったねぇ。
高木 ダンスが超上手い!
矢崎 俺は楽屋で、樺地役の…
和田 ワッシーね。
矢崎 樺地のイメージで会ったんですけど、めちゃめちゃ腰が低くて、「うわぁ、いい人だ!」って思って感動したのを覚えてます。それから気になってます。
和田 なんか、みんなの第一印象と、僕が知ってる彼らと、かなりギャップがあって、おもろいなと(笑)
宮野 そうなの?
和田 僕も第一印象はみんなと同じような感じだったんですよ。だけど、ワッシーなんか特にねぇ、僕、同い年だから言えるけど「どやった?どやった?ここ、どやった?」とか、すっごい聞いてきて、かわいいんやけど…ウザイ!(笑)めっちゃ聞くねん!なんか、子供みたいな(笑)
高木 イメージ違うねぇ。
和田 一回、公演も終えたから、次はもっと自信持っていけると思うけど。そういう意味ではもしかしてマモなんか、手のかかる人が多いかも(笑)でもものすごい頑張り屋さん、みんな。
   
——どんなシーンが印象的でした?
和田 日吉・リョーマの歌が印象深いかな。リョーマに対する思いをそれぞれメンバーが歌うっていう、そこがね、なんやろ、熱いものがねぇ。そこまで千石って飄々としてやってきて、そこだけガツっと切り替えるっていうのがね、やってて楽しかった。
矢崎 リョーマに対する思い?
和田 それぞれが違うんだよね。例えば、裕太ってリョーマと直接闘ってるから、めちゃめちゃ気合入れていくんだけど、それがものすごいカッコ良いの!で、俺もその後に出て行くから、影響受けてめちゃめちゃ熱く行くと、「千石くんは違う、千石くんはもっと抑えて」って。
宮野 なるほど(笑)
和田 「あ、違うか〜」って。難しいねん!(笑)だからきっと、不動峰は不動峰で違うと思うし、地味'sは地味'sで違うと思うし。そこを歌で表現するって面白いなぁって。あと、「Do Your Best!」は全員でバーンとやるじゃないですか。観てて迫力だったんじゃないかなぁ、と。
宮野 すごい人数だもんね。
矢崎 帰り、歌って帰った。
宮野 あれ覚えちゃったよね。
テニミュを客席から観るのが初めてだったから、こんな華やかなんだ〜って。えー俺らってここに立ってたのかな〜?って、観ちゃうと逆にね、実感も湧かなくて。
和田 ま、伊織くんのところは華やかじゃなかったけどね(笑)
あ、そうそう(笑)
宮野 照明当たってないしね(笑)
そうなんだけどね。で、また氷帝だからね、その華やかさもまたまた2倍3倍の…
矢崎 どうしよう、俺ら照明ホントに当たんないんじゃない?
高木 (宮野くんに)…でも、俺らもだよね(笑)
宮野 俺ら照明当たんなかったら、黒いから尚さら見えないよね。俺の白いタオルだけ、こう、
和田 浮いてんだ。
宮野 そう(一同笑)
和田 冬公演は絶対面白いもんが出来るイメージ、漠然とやけど…
宮野 こっちもかなり気合が入ってますよ。日替わりゲストとして呼んでもらったからには。
和田 なんか、今回特にゲストチーム陣が楽しませてくれそうな(笑)
高木 色がちょっと違うから…(笑)
和田 そう!(笑)
宮野 ゲスト陣、必死だから(笑)
高木 必死な人ばっかりだから。
和田 なんかねぇ、楽しみっすよ。俺、日替わりの人たちと絡むシーン多いんですよ。だから、そういった意味でも楽しみ。
   
——不動峰のチームとしての意気込みは?
宮野 まったく俺らだけだからね、今回。不動峰二人っきり。山吹は3人でしょ。ルドルフも3人でしょ。
高木 もう部長からすごい言われてて。メール来たもん。「不動峰魂、任せたぜ!」って。
宮野 俺にも同じメールが(笑)
高木 だから、YOHの分まで、フッキーの分まで、コニタンの分まで、頑張ろうかなって。
宮野 不動峰見せないとねぇ。代表だもんね。
高木 普段、いちばんスルーされるポジションだもんね、俺達。
和田 でも、俺から見るとね〜、不動峰をいちばん背負ってるのはこの二人なんだけどね。核になってるって言うか。
宮野 え、ホントに?
和田 引っ張ってってるっていうかね。
宮野 そう感じるのはたぶん、俺ら初演の不動峰からいるっていうのがあるからね。でも俺らにも、"俺らで支える"じゃないけど…そういう気持ちも強くありますねぇ。だから、ね。数では負けてるけど、どんどんアピールはしていきたいと思います。
   
——山吹のチームとしての印象は?
和田 前回はJURIと雄基で「地味'sの分まで」って言ってたんですけど、今回は逆ですよね。そういうの、あるよねなんか。
あるね。JURIくんと雄基くん、亜久津と壇っていう、原作でも人気があるキャラの代わりと考えると、俺らはけっこう責任重大だなって思いますね。
矢崎 色は違うけどね。
宮野 でも地味って言うけど、地味じゃないからね実際(笑)
高木 目立ってるから!相当(笑)
和田 大体ねぇ、あんな明るい舞台で、暗くなってるってことがもう目立ってんのよ。
矢崎 地味'sをあの作品にどう組み込んで行くんだろうって気になってるとこです。照明はきっと全部氷帝に行ってると思うんで…
でもホラ、氷帝にバーッと明かりが行って、僕らが暗ければ、逆にね。
矢崎 あ、逆にね。
それはそれで、ね。
和田 ほらもう、トークの内容が地味でしょ?(笑)まあ、個性を出してやってもらったらいいかなぁ、と。若干ここ(矢崎)…が、僕的にはちょっと…やり辛いかなあ…
矢崎 え?なんで?
宮野 僕も一緒じゃなくて良かったなあと思いますよねぇ。
和田 すごく、ねぇ…お荷物抱えてる感じなんですよぉ。
矢崎 あれ?俺部長だよ?
和田 って言うのはジョーダンで(笑)山吹って言うのは、個性・個性・個性の集団なんですよ。部長っていう、まとめる人がこれ(矢崎くん)でしょ。
高木 これ…。
これ呼ばわり…(笑)
和田 実際まとめようとしてるJURIが、ああいう役でしょ。キャラと本人の間にギャップがあったり。で、ずっと通して出てる俺がこんなんでしょ。個性的なチームですよね。だから、ほったらかしててもそれぞれが上手くやっていける。まあそれが山吹の味だし、そこを見てもらいたいな。
   
——それでは最後に、HPをご覧の方にひとこと。
宮野 出演が決まって、僕らもまだびっくりしてるんですけど、不動峰を背負ってるんで、やっぱ不動峰魂をみんなの中に残していきたいな、と。今回日替わりゲストっていう、けっこう自由な枠なんで、「あ、こんな不動峰もあるんだ」「でも不動峰だな」っていう面白さを出していきたいですね。
高木 これまで僕らだけでしゃべるってことが少なかったんで、初めて自分のキャラを出せるような気がするんですよ。だからここでまた石田と桜井の新たな一面を出して、印象に残る役にしていきたいと思ってます。
日替わりっていう特別な立場なので、今までとはちょっと違うかなと思いますが、まあ、地味'sは地味'sということで、それは変わらず、いや、それ以上の地味'sを見せられればいいなと思っております。あ!あと今思い出したんですけども、12月の始めに舞台に立たせて頂きます。
宮野 あ、じゃあ、マイク持ったら?(笑)
(マイクを持って)不動峰の神尾アキラことフッキーと、W主演ということで、双子の役を。
宮野 双子!?
矢崎 似てねぇ!
私事で申し訳ないんですけども、テニミュファンの方はちょっと興味をそそられるかな〜と思って、ちゃっかり宣伝してみました。その後、テニミュの空気を取り戻して、テニミュの稽古に臨みたいと思います。はい。どうもありがとうございました。(マイクを置く)
高木 以上、地味'sでしたー
矢崎 あれ?
全員 (笑)
矢崎 あの、地味'sって、亜久津と壇とは違う山吹じゃないですか。だからそれを観てもらいつつ、「ああ、やっぱ地味'sだな」って思ってもらえれば、成功だなって思ってるんで。あの地味'sでいきたいと思ってます。ぶっちゃけ、氷帝より輝きたいっていうのはあるんですけど、僕ももうオトナなんで(笑)なんで、頑張りたいと思います。
和田 やっぱり前回より完成度の高いものにしなきゃいけないな、って思うんですよ。そういう意味で、前回よりももっともっと頑張らなきゃいけないことって個々にあると思うんですけど、それ以上に、みんなで一緒にいいものを作ろうって気持ちで頑張りたいと思ってます。やっぱりそこがベースにあってのライバル関係、というのが大事だと思うんで。まあ、感動の部分は青学(せいがく)・氷帝で、僕らゲスト陣は面白い、笑える部分をしっかりやっていけたらなあって思うので、みんなで相談しあいながらやりたいなって。
宮野 ただふざけた面白さじゃなくってね。
和田 ね!ちゃんとしたお芝居の面白さをね。ゲストの仲間で、作戦会議とかもしたりして、面白く出来たら。
宮野 たぶん、いっぱいするんじゃないかな。
和田 ね。そういうのも、今から楽しみですね。
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