クローズアップ
インタビュー鯨井康介編
鯨井康介 ——それではまず、自己紹介から。

海堂薫役、鯨井康介です。
これまでのお仕事は、今ちょうど放送中なんですけど、『Get Ride!アムドライバー』というアニメで、主人公の声をやらせて頂いてます。あと、オープニングテーマも歌わせて頂いてて、10月6日にCDを発売しました。…歌ですか?(笑)歌はアニメのお仕事させて頂いて初めて機会ができたという…それまでは僕はカラオケに行っても歌わない子だったんですよ。歌は好きなんですけど、人前で歌うのはダメで。カラオケ行っても盛り上げてるだけです(笑)

——これまで、テニプリの原作は知っていましたか?


知ってました!僕は『週刊少年ジャンプ』を毎週買っているので、テニプリはもう連載が始まった当初からずっと読んでます。どのキャラクターもすごい個性があってカッコ良くって、全キャラ好きだったんですけど、自分の役っていうのもあるし、それを差し引いても海堂はすごく好きですねー。ブーメランスネイクとかカッコいい技も持ってるし、そのくせあんまりしゃべらないとか、目立たない事をしてるのに、目立つキャラだと思うんですよね。地味なタイプだけど、やっぱりカッコいいじゃん!っていう。そういう所は、すごく好きですね。


——テニミュは観ましたか?

『ルドルフ』を観ました!いろんな意味で驚きましたね。
最初やっぱりピンとこなかったんですよね。テニスのアニメなのに、ミュージカル…?って。
でも観たら、みなさんすごく特徴掴んでキャラになってて、違和感がなく、カッコよさも出てて、舞台としてもすごく面白かった!お客さんの熱気もすごくて、もうびっくりでした!
歌もカッコよかったですね〜。僕、一回しか観てないのに、オープニングの曲は口ずさめるくらいに…(笑)さわやかにカッコよくて、彼らに似合っている曲でしたし。


——この役に決まった時はどうでしたか?

歌のレッスンに行く途中、歩きながら急にマネージャーさんが「海堂に決まりました」ってすごい静かに言ってくれたんですけど、僕は「えええ〜!?」って。もうもうもう、街中である事忘れて、すっごい嬉しかったですね(笑)
「ああ、海堂やるんだ…」って、前に観た『ルドルフ』の舞台を思い出して…その時も海堂役の郷本さんがすごいカッコいい!って思って、好きだったんですよね。だから「あー、あの人の次かあ」っていうプレッシャーもありながら、でもやっぱり「うわーすごいなー、やれるんだー」って、嬉しくてだんだんボルテージが上がっていくんです。だからその日のレッスンはすごく上手くいきましたね!テンションが上がってたんで、気持ちよく歌えました(笑)


——自分と海堂との共通点は?

やっぱり海堂ってすごい個性的なキャラクターなんで…僕はあんなに静かじゃないですし、あそこまでストイックでもないし…。
" 努力をしよう"という点では似てるなって思うんですけど、彼ほどではないかなと思ったり。
海堂はすごく極端なタイプじゃないですか。すごく大人しいのも、きっと恥ずかしいんだろうな〜と思って、自分もちょっと恥ずかしがりやのところがあるんで、そういう所はちょっとした共通点かもしれません。
でも、一個完璧な共通点があります(笑)二人ともイニシャルがK.Kなんですよ!共通点は、イニシャルです!
鯨井康介


——これからどんな役作りをしていきたいですか?


自分の中でも郷本さんのイメージって強くて、やっぱりすっごい上手いし、何より海堂を理解してた人だと思うんですよ。自分に海堂を取り込んでて、そういう点はやっぱり学びたいし、でも尚且つ、自分らしさも出していきたいんです。僕にしかできない海堂っていうのがきっとあると思うんです。そういうのはきっと、稽古すればするほど身につくだろうし、彼を好きになればなるほど、僕は海堂に近づいていけると思うので。
彼の真面目なテニスへの情熱とか、ストイックに努力して努力して"上に上がるぞ"っていう気持ちを大切に、僕も頑張っていきたいな、と。普段から僕も努力を惜しまない人間になれたらいいなと思いますね。


——歌、ダンス、芝居、一番得意なのは?

歌とダンスがあまり得意じゃないので、芝居かな…?という感じなんですけど(笑)
ダンスは、苦手といいますか…。僕は日本舞踊を4才からやってまして、ダンスやっててもどこか日本舞踊っぽさが出ちゃうんじゃないかなって。ダンスと日本舞踊って、重心の位置が全然違うので…もう日本舞踊は、ホントに低く、低くなので…。
あと、カウントを取るっていうのが!(笑)日本舞踊は型で覚えるので、ワン、ツー、スリー、フォーとカウントを取っていくっていうのが慣れなくて、そこが今いちばん苦労してますね。

——青学(せいがく)メンバーの印象って?

若いパワー!という感じですね。僕が言う事じゃないと思うんですけど、今時の僕の世代の男の子ってこんな感じだなって。僕、多分ちょっとそういう所、欠けてる部分が多くて(笑)
学校でも、クラスの殆どが女子なんですよ。クラスに男子が2人しかいないんです!だから、男仲間みたいな感覚も欠けてて、新鮮でしたね。それにみんな面白いし、やさしいですし。
僕、稽古の最初の2日間、仕事の関係で出れなくて、3日目に転校生状態で入っていったんですけど、みんな声をかけてくれたり、馴染ませようとしてくれて。
このメンバーなら、いい雰囲気・いいチームワークになるんじゃないかなって思います。


——対戦チームのメンバーは?

JURIさんは…背、大きいですよね!僕、そんなに小さくはないんじゃないかなと思ってたんですけど、並ぶと全然ちっちゃくて、びっくりしました!
川久保くんは癒しのオーラをバンバン出してますし、山吹もいいメンバーですよね〜。それぞれのチームと言うよりもまず、青学(せいがく)メンバーも含め、今回の舞台でみんな良い仲間になれそうな気がしてます。

——それでは最後に、HPを見ている方にひとこと!

いろいろな意味で新しい舞台になると思うんですよね。
みんなが終わったあと楽しかったー!ってなるように、僕は僕で一生懸命、海堂になりきりたいし、青学(せいがく)ってものを作っていきたいな、と。
せいいっぱい努力しますんで、ぜひみなさん楽しみに、劇場に足をお運び下さい!
 © 許斐剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト © 許斐剛/集英社・マーベラス音楽出版・ネルケプランニング
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