第九現場:リードプログラマが語る「プログラミング」の現場
皆様はじめまして、リードプログラマを担当しました河本です。
発売日が迫って来ています。
製作過程の苦しさは、店頭に並んでいる作品を見ると感無量になって忘れてしまうんですよね。
さてさて、開発現場の苦労話というかなんというか、つらつら書きたいと思います。
今回の製作は会社が開発部隊を持って1年ちょっとしか経っていなかったこともあり、RPGを作るうえで何もないところからのスタートでした。
普通、会社の資産として、スクリプトやツール、プラグインなど、流用出来る物があるのですが、それがない。
そこで、まず最初にプログラマ全員でその辺のツール類を作成し始めることになりました。
大変でしたが、ある意味、1から作るという楽しい経験でもありました。
苦労続きのプロジェクトでしたが、今回私が一番苦労した箇所は、データがすべてDVDに入りきるのかどうかでした。
ボイスのデータ量が一番読めない部分で、収録が終了し、加工されたボイスデータが日に日に上がってくるにつれ、「これトータル何本あるの?」と悲鳴を上げていたのを思い出します。
ボイス総数14000本。
……マジ、ありえないです。
毎日DVD容量との格闘です。
「今日はこのくらいにしておいてやる!」と、
入らないデータが出ると、ふてくされて家に帰った覚えもあります。
結局、試行錯誤してROMには納めましたが、ディスク容量、3MBしか余ってません。
読み込みスピードの関係もあり、ディスクに入ればいいという問題でもなく、どこで使用するデータなのかを把握した上でのディスク上のレイアウトとスケジューリングを行わないといけないのが苦労しました。
ふぅ~~。
思い出すだけで、肩がコリます。
キリがないので、そろそろ、この辺でお暇致します。
色々書きたいことがあったのですが、あまり変なことを書くと怒られそうなのでやめました(爆
それでは皆様、ボイスたっぷりの『アークライズ ファンタジア』を思う存分楽しんでください。
『2』が作れる日がくることを祈りつつ……