桜吹雪が舞い上がる春の街角。人混みの中で、カメラを猫のように抱え、周りの人々とは明らかに違う風格な男性が目に入った。……湯澤さんだ。「湯澤さん!!」
僕が声を掛けると、フランスパンのような形をした長いレンズを僕の顔に近づけた。
「近っ!!!」
思わず声を出してしまった。だってそうだ!顔とレンズの距離は1cmもなかったくらいなんだから…。次の日、その突然撮られた写真を見せてもらった。
『素晴らしい!!』
自分の目を疑うほど、味のある写真が出来上がっていた。
『あ、あの人はただ者ではない…。』
そんな個性的で、才能に溢れた湯澤幸一郎さんがどう暴れてしまうのか。必見ですね。
けど、一番は俺!! 暴れます! |