物語

幕末、文久三年。
母親を病で亡くし、あてもなく彷徨っていた青年・井吹龍之介は、
餓死寸前で倒れていたところを
上洛途中の傲岸不遜な男・芹沢鴨に拾われる。

不本意ながらも小間使いとして“浪士組”での生活をはじめた龍之介は、
土方歳三や近藤勇ら、後に“新選組”として
名を馳せることになる男たちと出会う。
武家の生まれながら「武士」を毛嫌いしている龍之介だったが、
「武士」を目指し生きる
隊士たちの夢や想い、信念に触れるうち、
彼らに強く惹きつけられていく。

やがて隊は局長である芹沢と近藤を
それぞれの筆頭とする派閥に分かれ溝を深めていき、
龍之介は自分が進むべき道がどこであるかもわからないまま、
己の身の振り方を考えることになる。

これは“新選組”が京でその名を轟かせる前日譚、
己の誠を貫くべく足掻き、生きた男たちの物語――。

ミュージカル『薄桜鬼』とは

シリーズ累計100万本を超える大人気ゲーム『薄桜鬼』を原作とした
ミュージカル(通称「薄ミュ」)。
2012年の第一弾「斎藤 一 篇」を皮切りに、
若手実力派俳優陣の熱い演技と、
原作を忠実に再現した熱く切ない物語に多くの賞賛が寄せられた。
幕末の動乱の時代を生きた新選組とミュージカルという
取り合わせが好評を呼び、
特に「殺陣×ダンス×歌」で新選組を表現するという
斬新な演出で観客を魅了した。
本公演の他にライブコンサート形式の「HAKU-MYU LIVE」も開催され、
2018年には演出に西田大輔氏を迎え、
ミュージカル『薄桜鬼 志譚』2作を上演。
そして『薄桜鬼 真改』を原作とした、新たなる「薄ミュ」として、
2021年のミュージカル『薄桜鬼 真改』相馬主計 篇から、
「真改」シリーズがスタート。
2022年4月にシリーズ10周年を迎え、2023年には西田氏体制の集大成となる「真改 山南敬助 篇」を上演。
2024年4月、再び毛利氏にシリーズの襷を繋ぎ、
「真改 土方歳三 篇」を上演の後、
2025年6月に「真改 藤堂平助 篇」、12月には「真改」シリーズを長く支えたキャスト体制の集大成となる
「HAKU-MYU LIVE4」が上演され、好評を博した。