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青学テニス部副部長こと大石秀一郎役の土屋裕一くん。メンバーの中で唯一のテニス経験者でもある土屋くん、その実力はなんと、地元山梨の「県選手権大会」において、シングルス・ダブルスともに優勝、さらに「全日本ジュニア選手権大会」には関東代表として出場も果たしたという経歴の持ち主。
また、桃城武役の森山栄治くんも所属しているユニット、「*pnish*(パニッシュ)」では、ダンスの振付も担当するという多才ぶり。
今回は、土屋くんの舞台への熱い想いがびしびしと伝わってくるインタビューでした。
--土屋君はテニス経験者だったんですよね?
はい、そうですね。「テニスの王子様」という作品って、僕がテニスをやっていた頃の気持ちとか感覚に、重なる部分が本当に多いんです。原作を読んだときも違和感を感じなかったし…例えば、ポーンってボールが飛んできた瞬間に、「あれがああなって、こうなって…」とか、ものすごくいろんなことを考えるんですよ。テニスをやったことのない人は、「あんなのありえないよ〜」って思うのかもしれませんが、僕は「そういうの分かる分かる!」って、すごく懐かしく感じましたね。ただ、心情的なところは理解できても、どうやってミュージカルになるのかは全く想像できなかった…。
--出演者のテニスのコーチ役になってしまったとか・・。メンバーの中で、飲み込みが良かったのは?
柳。そんなに細かく教えてなくても、ニュアンスですぐ掴んで、どんどんうまくなっていった。逆に悪かったのは……内緒(笑)
--*pnish*での森山くんと、テニプリ桃城役の森山くん、土屋くんから見て違いはありましたか?
えっとね、*pnish*の森山さんよりも、テニプリの森山さんのほうが、ダンスの振りの間違いが少ない!
「何だヨ!ちゃんと踊れてるじゃん!」って内心思ってた(笑)
やっぱりね、振り付けしてる側からしてみるとね…。「やればできるじゃん、森山さん!!」って(笑)
--さっきもこの作品は本当に共感できると仰ってましたが、中高のテニス部でキャラクターに似たタイプの人なんていましたか?例えば、手塚部長みたいな部長とか…。
います!割とこういう、クールで、あんまりしゃべらなくて、でもうまくて…ってタイプの人、テニスには結構多いかもしれない。副部長はですね…うーん、微妙だなー(笑)
--今回の大石秀一郎役で、苦労したところは。
うーん、アニメで演じている近藤さんが、もう、本当にさわやかなんですよ。でも…僕はもともと、あんまりさわやかなキャラではなかったんで…。
今まで、どれだけクドく芝居をするかをテーマにやってきましたから(笑)
--土屋さん自身、大石秀一郎とはあまり似ていない?
でもね、僕、当時は人から「オヤジテニスだ」なんてよく言われてまして、…あんまり足とか身体とか使わずに相手を走らせたり、ちょっと心理戦に持ち込んでみたり(笑)
シングルスで俺は2位だったんですけど、3位の奴が同じ高校だったんで、二人でずっとペアを組んでいて。確実に毎回優勝、ゴールデンペアでした。(笑)
「オーストラリアンフォーメーション」って言う、大石・菊丸ペアも得意としている陣形があるんでよ。その技(?)を使って相手を威嚇してみたり…当時、本当に僕らもやってました。(笑)だから大石と僕って、近いと言えば近いと思うんですけど。
--表現方法が違ってても、持ってるものは似ているのかもしれないですね。 そうですね。似てると言えば、僕、「フォアハンドのとき、人差し指を立ててしまう」という癖があるんですけど…初演のパンフに載ってたアニメのカットを見たら、大石の人差し指がものすごい立ってるのを発見して、「うわー、これ俺と同じじゃ〜ん!」って(笑)ビックリしました。
--テニスをしていた立場で、今回のダンスとの融合はいかがでしたか? 稽古中も「俺、今ラケット持って踊ってるんだなあ」って、なんとなくは思ってたんですけど。改めて感動したのは、実は本番に入ってからですね。リョーマ対乾戦のシーンで、音楽や照明が入って、2人が演じているところを見て、「わ、すげえ!テニスやりながら踊ってる!」って、初めて実感しました。
--Kimeruさんからも伺ったのですが、大石は今回、相当歌がうまくなったと…(笑)
ミュージカル「HUNTER×HUNTER」のときに、ものすごい歌えない自分がいることに気づきまして…今回は、ホントに頑張りましたね(笑)
阿部B(前・河村隆役、阿部よしつぐくん)と草太(乾貞治役、青山草太くん)と三人で同じパートを歌うことがよくあったんで、何かって言うと阿部Bに聞いて、「つっちー、その音違う」って、注意してもらったり。最初は草太と二人で阿部Bに聞いて、いろいろ教えてもらっていたのに、最終的には草太にも「つっちー、そこの音も違ってる」なんて注意されてました…(笑)
--で、本番はバッチリだった、と(笑) うーん、えーと、初日…。(笑)
最後の歌で僕のパートから始まるんですが。「♪強く〜なるのだ〜勝利を手にするためにはー」という歌詞があって、そのあと、部長(滝川くん)のパートに続くんですけれども。やっぱり初日だし、いちばん不安だったのって歌だし、実はそこの「♪強く〜なるのだ〜」ってところが、僕の一番ネックのポイントだったので、そこの音を絶対ちゃんと取りたいって思ってて…。
で、歌ったら、「あ、なんかもしかして、そんなに外れてない…!?」って(笑)よーしよし!って嬉しくなっちゃって、もう満面の笑みでニッコニコしてたんですけど、なんか、気がついたらオケだけ流れてるんですよ。アレ?おかしいな、誰か歌ってないのかな?…いや俺だよ!みたいな(笑)
--その後のワンフレーズ、丸々歌わなかった(笑)
気づいたときにはもう部長が次のパートを歌ってて、これはもうしょうがないから、このままニコニコしてろ〜と思って、ニコニコしてました。(笑)
で、本番終わったら、舞台ソデで部長がマネージャーさんに「あそこ、歌わなかったでしょ?」って怒られているところを目撃しまして。「ヤバイっ!違うんだよ、あれ俺なんだよー!」
……って思いながら、逃げました。(笑) --土屋くんは、これまでミュージカルの経験ありですか?
以前、BQMAPという劇団に在籍していたんですけど、その劇団で1度。あとは、昨年のミュージカル『HUNTER×HUNTER deja-vu
in summer』 ですね。
最近、アニメ関連のお仕事が多いんですよ。「ホイッスル!」(ANIMAX)で声優にチャレンジしたり、「ジャンプフェスタ2003」という『週刊少年ジャンプ』の年末のイベントに、「ONE
PIECE」のステージがあって、2年連続でサンジ役として出演しました。ちなみにそのとき、森山さんはゾロ役だったんですけど。
--他にも、現在の土屋くん情報を。 NHK火曜10:45から、「まちへ飛び出そう」っていう社会科の番組に出演してます。大石とはまた全然違った僕が見られると思いますんで、良かったらぜひぜひ見てみてください!
それから *pnish* で、10月にダンス公演がありますので、こちらもよろしくお願いします。 --それでは最後に、このHPをご覧になっている方に、ひとこと!
夏も皆さんにお会いできることを楽しみにしております!
*pnish* のHPの方も、ぜひ覗いてみてくださいね!
それでは劇場で、僕と握手! |
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© 許斐剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト ©
許斐剛/集英社・マーベラス音楽出版・ネルケプランニング
 
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