クローズアップ
——4代目青学(せいがく)陣にとってテニミュの先輩であるみなさんですが、これまでの公演の中で特に思い出に残っていることはありますか?
伊礼 やっぱり自分にとって最初のテニミュ(Advancement Match 六角 feat. 氷帝学園)かな。
何もわからないままとにかく突っ込んで行って、すべてをやりきったときのあの感情!
今まで仕事で泣いたことなんてなかったし、まさか自分がひとつの仕事が終わるってことぐらいで心揺れるわけないと思ったら… そう思えば思う程込み上げてきちゃって、結局見事に号泣でした(笑)。
僕もあのときが最初のテニミュだったんですけど、僕は僕で、彼方よりも先に泣いてました(笑)。 でも彼方は本当にすごかったよ。
伊礼 うん、泣き方がね、ハンパじゃなかったから(笑)。
川本 僕とえぐっちゃん(江口くん)はその次の公演(Absolute King 立海 feat.六角)から参加したんだけど、 初めての舞台で何もわからなくて…。
ベテランのハラマサさん(原くん)に何度も助けてもらいながら頑張りました。
あー、そう?
江口 ホント。いろいろ、いろいろ、お助け頂きました!
川本 そこから始まって、トリオとしてのまとまりもだんだん出せるようになってきてるし。
まあそこはホラ、“テニミュケーション”でさ。
川本 あ、今ものすごく「いいこと言ったぞ」って顔してる!
江口 それ…完全に3代目部長のパクリだよね?
ああっ、それは言わないでよ〜。
伊礼 なんだ、そうなの? 「ちょっといいんじゃない」って思っちゃったよ。
川本 ハハハハ(笑)
江口 ま、ハラマサはこういうヤツですよ(笑)。
伊礼 しかしトリオのまとまりはいいよね。
本読みのときからすっごい揃ってて、さすがだな〜って安心したよ。
本読みね。揃い方で笑いが起きてたから。
江口 そう。なんか、気持ち悪いくらい揃ってるよって(笑)。
川本 でもそれで安心してもらえたならうれしいけど。
僕も今回彼方が出るって知って、すごく安心したよ。
まぁ、ジャンプの発表で知ったんだけどね。
川本 僕もジャンプで見た!
伊礼 帰ってきましたよ。しっかりとね。
 
——今回は7都市65公演と、大規模なステージになってます。体調管理も大きな課題ですね。
 
伊礼 俺は…“基本的に人としゃべらない”。
たまにはみんなで食事とかも行くけど、どうしても最後は舞台の話題になるでしょ?
そうすると適当に流せないというか、話ししてるうちにどんどん熱くなって… ナカマサ(中河内くん)もそういうとこあるんだけど、それこそ2人でいたらガンガンに語り合って、 もうヘトヘトになっちゃう。だから体力温存のためにも、なるべくひとりでいるんだよね。
江口 僕もひとりでゆっくりしたいほうかな。明日のことを考えると、やっぱり部屋にいることが多い。
ホテル生活大好き! DVD見たりゲームしたり。 もちろんみんなと食事行ったりもするから、毎日やりたいことがあって忙しいくらいかも。
キレイで快適だし、ホームシックとかまったくないから。
川本 え! 僕、超ホームシックになる。途中で家に帰りたくなるもん(笑)。ひとりでいるとどうしたらいいかわかんない。 絶対誰かと一緒に過ごします!  
——4代目青学(せいがく)メンバーの印象はいかがですか?
 
手塚部長がやっと帰ってきた! …のはうれしいんだけど、ベンチに部長がいるのが新鮮。 若干の違和感を覚えるくらいに(笑)。
江口 雄大とか大(だい)ちゃんとかずっとダンスやってるから、稽古場でこっちが教えてもらうこともたくさんあるよね。 僕らもわかることはどんどん教えていくし。お互いに支え合って稽古してるから、もっともっと頑張れるって思います。
川本 トリオは先輩たちのことが大好きだからいつも一生懸命応援するし、3代目のことも大好きだったんだけど、 4代目のみんなもいい人ばっかり。
この前も芝居の部分ですごい青学(せいがく)っぽく見える瞬間があって、 「あ、大好きな先輩たちだ」って思いました。本番に向かって、これからもっともっと好きになると思う。
伊礼 部長の大(だい)ちゃんがホントに部長っぽい。俺は、青学(せいがく)と六角はテニミュの中で確実に築いてきた絆があるから、 今までのモノを引き継ぎながら自分たちでも新たに関係を深めて行きたい。
原作も今回の部分だけじゃなくて、最初から、そして六角戦のところもしっかり読んでおいて欲しいってみんなに伝えたんだけど、 そういうことも部長に言えばすぐ他のみんなにも伝わるようになってるし。 コミュニケーションの部分ではスムーズで、信頼してます。あとは俺たちが先輩からそうしてもらったように、 自分たちが経験してきたこと、伝えたいことがさらに4代目にも引き継がれて行くよう、稽古の中で行動で見せていくだけ。
 
——トリオとしても見どころがあるとうかがいましたが。
 
おお〜っ。そうですね。今回の僕らはまず今まで以上に話し合う場を設けて、とにかくお互いの力を寄せ合って、 総合力で見せるぞって稽古に励んでます。今までで一番トリオっぽい存在感が出せるんじゃないかな。
川本 予定表のボード見ましたか? “青学(せいがく)&トリオ”って書いてありますよ。 “トリオ”っていう単独のときもありますよ!
江口 そうそう! 今までは“青学(せいがく)”って書いてあるけど、トリオはあるところかな? ないところかな?  って確認することも多かったけどね。
トリオ単独稽古中。そのあたりでいろいろ察していただけたらうれしいです(笑)。 
 
——では最後に改めて冬のテニミュ、本番に向けての意気込みをお聞かせください。
 
正直、全体の完成度という部分ではまだまだなので、限られた稽古期間の中でしっかりと固めていきたいですね。 経験者として4代目青学(せいがく)をサポートして行けるところはその役割を果たして。
トリオとしては、さっきも言った通り、もうね、すごい意気込みですよ!! 今まで創ってきたテニミュケーションを生かして、僕たちトリオの中でもこれまでで一番いいステージを見せますよ。
川本 そうですね。トリオがみなさんにしっかりとアピール出来る、チャンスの舞台だと思います。3人の力を出し切って、 自分もトリオの中のカチローというキャラクターをきちんと出していけたらなって思ってます。
江口 トリオのシーン、どうぞご期待ください! 
もちろんいつも通り青学(せいがく)レギュラー陣の応援も頑張ってやりますし、 この舞台の中で自分たちに与えられている役割をしっかり果たして、より自分を高めていきたいです。
伊礼 ドリライ以来、半年ぶりのテニミュのステージ。 今回の佐伯は“やり残したこと”を全うするために1人でコートに立ちます。
俺も役者として、1人の人間として、テニミュでやり残していたことを果たすために帰ってきました。 本当に、佐伯の思いと今の自分がすごくリンクしてるんです。 自分の信念を貫くために“やり残したことをやりにきた”佐伯と俺。 今までたまっていたパワーを出し切って挑んで行きます。
彼方カッコ良すぎるから〜。よし、俺もやり残したことやるぞ!
川本 もう、またパクってるよ(笑)。
伊礼・原・江口 (爆笑) 
  ©許斐 剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト © 許斐 剛/集英社・マーベラスエンターテイメント・ネルケプランニング
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