ショートストーリー
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リア次 |
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ヒリ也 |
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マスターオブセレモニー(通称MC) |
リア次と
ヒリ也の
れっつえんじょい充実劇場～
やあみんな、リア次だよ
ヒリ也ですぞ
突然はじまったこのコーナーは、謎のマスコット『リア次』と『ヒリ也』が、
日常のちょっとした出来事から世界の真理に切り込み、みなさまの心に
小さなトゲを刺すものですぞ。
日常のちょっとした出来事から世界の真理に切り込み、みなさまの心に
小さなトゲを刺すものですぞ。
本編中、乱暴に割り込んでくるらしいね。
ていうか、なんかいつもと違わない？
それはここがゲーム本編ではなく公式サイトだからですぞ。
公式サイト……？
ゲームの発売に合わせて公式サイトのスペシャルコンテンツとして我々が
引っ張り出されたというわけですな。
引っ張り出されたというわけですな。
なるほど。でも、いいの？ そんなメタ発言して。
どーせ我々は存在自体がメタネタ。本編中も幕間にしか出てこないので
気にすることないのですぞ。
気にすることないのですぞ。
そもそも、僕たちってなに？ 生きてるの？
それともただのパペットなの？ っていう問題もあるよね。
それともただのパペットなの？ っていう問題もあるよね。
己の存在に疑問を持つ……それは死を意味する行為。
いずれ創造主によって消滅させられるパターンですな。
いずれ創造主によって消滅させられるパターンですな。
怖っ！？ 僕たち創造主の怒りに触れちゃう系！？ 創造主って誰！？
呼ばれた気がした
で、でたあああああああああああ！
実に失礼な反応だな。キサマたちの創造主に向かって。
や、やっぱり僕らを作ったのはＭＣちゃんだったのか……
そう！ 私の名はＭＣ！ マスコット・クリエイターと書いてＭＣ！
むろん今思いついた！
むろん今思いついた！
あっさりバラしてるし。
これはこれはマイ・ロード……ごきげんうるわしゅう。
さっそく受け入れてる！？
長いものには巻かれる、アニメは円盤の売上で評価する……
それが我輩の生き方でありますぞ。
それが我輩の生き方でありますぞ。
主体性を資本主義に売り渡したその姿勢、実に好感がもてる。
それで、ＭＣちゃんがなんでここに？
それはだな、こういう場でないとキサマたちの設定などを
語る機会がないからだ。
語る機会がないからだ。
僕たちに設定とかあったんだね。
うむ。まずはリア次だが、実は右腕に邪悪な竜の力が封印されている。
どこかで聞いたような設定キター！？
その力は常に暴走の危険をはらんでいて、唯一それを止められるのは
前世からの恋人で今は姫巫女として転生したリア美だけ。
しかし姫巫女の力を使えばその命も失われるのだ。
前世からの恋人で今は姫巫女として転生したリア美だけ。
しかし姫巫女の力を使えばその命も失われるのだ。
いや、リア美って誰…。
というわけで、リア次はその力を発揮してこの街「非比谷」を
闇に沈めようとするメガネの男と戦うのだ！
闇に沈めようとするメガネの男と戦うのだ！
戦うのだ！ とか言われても……
なんという主人公設定！ わ、我輩は！？
我輩の設定はどんな感じなのでありますか！？
我輩の設定はどんな感じなのでありますか！？
あー……オマエはあれだ。人形。
いきなり中二設定を放棄ですかあああー！？
ぶっちゃけ考えるのが大変だな。
よくもまあ、世のラノベ作家たちは手を変え品を変え
カッコイイ設定を作り出すものだ。
漢字を並べてはそれにカタカナのルビを振るのが仕事だと思っていた。
よくもまあ、世のラノベ作家たちは手を変え品を変え
カッコイイ設定を作り出すものだ。
漢字を並べてはそれにカタカナのルビを振るのが仕事だと思っていた。
今すぐ作家さんたちに謝ってください。
まあ、ウソはこのくらいにしてだ。
ウソなんだ……
実のところ、私にもキサマたちがなんなのかよくわからん。
ええっ！？ そうなの？
うむ。ゲームを作ってる最中に
「やっぱマスコットは欲しいよね。グッズとかほら……ね？」
と両眼を￥マークにしたプロデューサーが言い出したとかなんとか。
「やっぱマスコットは欲しいよね。グッズとかほら……ね？」
と両眼を￥マークにしたプロデューサーが言い出したとかなんとか。
すごい生々しい話を出してきましたね。
その主体性を資本主義に売り渡したような発言、他人とは思えませんな。
まあ、これもウソだが。
ウソかよ！ ていうか、アナタ適当に話をはぐらかしてるだけでしょう！
本当は知らないんのではないですかな！
本当は知らないんのではないですかな！
な、なにをバカなことを！ 私が知らないことがあるわけがないだろう！
私はＭＣだぞ！ マジで知らないことはないと書いてＭＣだ。
私はＭＣだぞ！ マジで知らないことはないと書いてＭＣだ。
すごい強引な略称…。
とにかく、キサマたちの正体はヒミツなのだ。
どうしても知りたければゲームを買ってプレイするがいい。
どうしても知りたければゲームを買ってプレイするがいい。
無理矢理宣伝に繋げてきたね。
その売上に貪欲な態度……見習わねばなりますまい。
しかし、これだけではユーザーたちも納得しないだろう。
そこで、私がとっておきの情報を教えてやろう。それは……
そこで、私がとっておきの情報を教えてやろう。それは……
と、とっておきの情報……
な、なんですかな……
リア次とヒリ也の声をよーく聞いてみるといい。
どこかで……おっとここまでだ。
どこかで……おっとここまでだ。
ええっ！？ ここに来てはぐらかすんですか？
はぐらかすもなにも、公式サイトの『キャラクター』のところで
確認するがいい。そしてググれ。
確認するがいい。そしてググれ。
はぁ……
こ、これはまさか……！？
ど、どうしたの？ ヒリ也！
わ、我輩はまさかそんな……
ふふふ……気づいたようだな。キサマの運命に。
主人公の影で常に二番手、三番手としてみそっかす扱いされることが
宿命づけられているという事実に！
主人公の影で常に二番手、三番手としてみそっかす扱いされることが
宿命づけられているという事実に！
ど、どういうこと……？
この胸に沸き上がる想い……これは妬み？ 嫉妬？
そうだ、それこそがこのゲームのホンシツ！
あとは、本編で確かめるがいい！
あとは、本編で確かめるがいい！
なんにもわからない！ こんなのが宣伝でいいの！？
我輩だって幸せになりたいですぞおおおおおおおおおおおおおおおっ！