ルミナスアークver1.5 春 シリーズプロデューサー水谷英之
今年の冬はとても寒かった。寒さが苦手な自分には、ここ数年の中では、ひときわ厳しい冬に感じられました。そんな冬ももう終りを迎えられそうです。
梅が咲き、もうすぐ桜の季節を迎えられそうな穏やかな日々がやってきました。
そして、『ルミナスアーク2ウィル』にも、ようやく春がやってこれそうです。
5月15日発売予定。このソフトに関わってきた沢山のスタッフの想いがこもっております、是非お楽しみにお待ち下さい。外は寒かったですが、熱いプレイを続けております。
前回に引き続き、ゲームショウで配布させていただきました、「Luminous Book」に
掲載した、『ルミナス』⇒『ルミナス2』にいたる過程の物語。
第2回目を掲載させていただきます。
1年前の発売日がつい昨日のように思い出されます。
多少なりとも、『ルミナス2』を楽しむためのガイドラインになっていただければ幸いです。
ルミナスアークVer.1.5
ルミナスの春
桜の花が咲く頃、開発現場はすでに季節感をなくし始めていました。
新たな世界観、新たな物語、新たなキャラクター、新たな操作性、
新たな戦闘システム、新たなAI、そして新たな追加要素、
前作を糧に、なさねばならないことが山積みでした。
櫂人さんの絵は更に素晴らしくなっています。
美しく、可愛く、品位のある、そして目を離すことの出来ない、
華のある絵になっていました。前作以上に登場キャラクターも多く、
魅力的な女性キャラクターも更に多数でてきますが、
それ以上にスタッフ一同望んでいた、オヤジキャラも出てきます。
かなりいいです、是非お楽しみに。全ては、よりカラフルに美しく、世界観や物語、
絵柄はコンセプト化されていきました。
そんな中スタッフの間で一番時間をかけて検証されてきたのが操作性です。
タッチペン、携帯機、というハード特性に加え、
パラメーター表示の多いSRPGの階層管理、と課題は明確ながらも、
前作においてもっともやりきれなかった部分であると思います。
ゲームの根幹をなす、プレイ感覚に直結するベースです。
「ルミナスアーク2」における重点課題として、スタッフの努力は継続しています。
そして新システムの討議も活発に、“選択”をキーワードを基として、
全ての要素を一新していくこととなりました。
選択はSRPGの基本だと思います。どのユニットを選択するのか、
戦闘MAPをどのように攻略するのか、物語のルートをどのように移っていくのか、
それらはより大きな力で、自分たちに、想像力を発揮させてくれると思います。
そんな基本に忠実に、それでいて基本を極める過程で新しさをプラスしていく。
ゲームらしいゲームとは、この選択の過程で生まれる想像力そのものだと思います、
だからこそ、こだわりたい部分でありました。
もちろん新しい要素も用意されています、
自分たちの考える“ルミナス”らしさとはなにかを追求する形となりました。
春も終わりを迎える頃には、1作目からのスタッフに加え、
新たな仲間も増え、夏を迎えることとなりました。