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あなたの身近なミステリー大募集!!に
ご応募頂きましたミステリー作品を紹介させて頂きます。

ミステリー1

私が小学4年生のときに、近くの山で自然教室に行ったときに体験した話です。
私は活動係だったので、夜に行う肝試しの下見に先生や他の班の活動係と一緒に、山に入っていきました。
そのときはまだ明るい昼間でした。
すると足元に落ちていた、細長い落ち葉がV字型に折れ曲がり、パタパタと動いたんです。
そこに居た全員が見たのですが、風も吹いていなくてなぜ動いたのか、未だに分りません。

ミステリー2 【彼氏のヒミツ】

私には付き合ってもう三年の彼氏がいる。
某有名大学のラグビー部の副主将として活躍し、今もなお社会人ラグビーで活動を続ける彼。

打撲はしょっちゅうだし、骨折も絶えない。
怪我がとても心配だけど、逞しくどこまでもボールを追いかける彼の姿はひそかに私の自慢だ。

実はこんどの夏頃に結婚をしようと思っている。
彼氏の家に転がりこむようなかたちで始めた同棲もようやく卒業。
これからはそんなに広くはないけど二人で暮らしていく新たなマンションに引っ越すつもりだ。
テレビも大きなものに買い替えたいし、狙ってたソファーも買いたい。夢は膨らむばかり…。

そんな想像をしながら引っ越し作業を進めていたある日のこと。
出張のためなかなか作業がはかどらない彼氏の代わりに、掃除だけでも簡単にしておこうと普段は全く触れもしないクローゼットを何気なく開いた私は、その奥の壁に大きく広がる茶色い染みに気がついた。

見た瞬間寒気が走った。なんだろう。気のせいかもしれない。
でも、

…顔。
…顔に見える。

それも苦痛に歪んだ女の顔。
気味が悪くなった私は洗剤片手に、染み落としを始めた。
が、落ちない。むしろどんどんその女の顔がより酷く醜く歪みを増していってるようにも見える。

すっかり怖くなった私はとりあえず彼氏に連絡をしようと携帯をとりだそうとしたそのとき、バサリと落ちる一通の封筒に気がついた。
条件反射で封筒を開けるとそこにはラグビーの仲間たちや私とのデートで微笑むたくさんの彼氏の写真が。
こんな写真みたことあったっけ?と写真をめくりつづけていた私は、見てしまった。

うっすらと彼氏の右肩に写っている女らしき顔を。集合写真も、私とのツーショットも。
必ず右肩に写り込んでいる顔。
これってまさに今私の正面で不吉に歪む女の顔に似すぎていないか…?
そして最近彼氏の怪我は、右肩…右足…右手首…すべて右側ばかりに集中していやしないか…?

ピンポーン…。
そのとき、家のチャイムが響いた。
出張から帰ってきた彼氏に違いない。私は彼氏に問いたださなければならない。
この壁の女の顔と、不自然に隠された心霊写真たちの理由、そして怪我との因果関係を。

ピンポーンピンポーン。
急かすようにチャイムがなる。
お帰り、
私はガチャリとドアを開けた…。

ミステリー3 【少年時代に恐かったもの】

その1つが「カミナリ」
でもあの日のカミナリは違った。
小学校が休みで家にいたが母以外、家族は皆出かけていて家の中はとても静かだった。
時間が経つにつれて昼間の明るさが嘘の様に暗くなり激しい雷鳴、稲光、落雷がおこった。
とにかく怖かった。
地震では無いのに居間のテーブルの下に潜って隠れていた。
とにかく時間がカミナリが過ぎるのを待った。
いつしか短くも長かったカミナリもおさまり「やれやれ」と気分でテーブルの下から身をだす。
しばらくして母が見当たらないので家の中を探し回って台所に1歩足を入れた瞬間。
「ぱーーーーーん」
視界が光に包まれとにかく白くて何も見えない。
まるで後ろから巨大なクラッカーでも鳴らしたような音。
恐怖や驚きはない。むしろ何が起こっているのかわからない。
次の瞬間、いつもの台所が目に写る。
もしかしてカミナリが家に落ちたのかと思い周りを見回したが特に変化はない。
すぐ隣の冷蔵庫も電撃で壊れたりしていない。普通だ。
自分の体も別に痛くもかゆくもない。
あの後、怖くなり母をさがしに家中をとにかく走り回った。
家の奥のトイレで母を発見して安心した。
そしてつい先ほどの事を話をした・・・
その後は覚えていない・・・
母がその話を信じてくれたかどうかは忘れたがあの光に包まれた世界。
あれはなんだったのだろうか?