赤川次郎ミステリー　夜想曲　ー本に招かれた殺人ー

ミステリー1 【本当に怖かった体験です…】

夜眠っているときに物音がして目が覚めました。時間は２時近かったと思います。ベランダのほうでカツンカツンという人が歩く音がしたので、母が洗濯物で干してるのかなーなんて思って「おかあさん？」と声をかけてみたんです。するとドンとベランダから飛び降りて、その後人が走り去っていく音がしました。
すごい音だったので、ベッドかた起き上がりベランダのほうに向かっていったのですが、そこには何もありません。
そのとき、きっと猫かなにかの仕業だろう…とそのまま眠りにつきました。

翌朝、夜中の出来事を母に話したのですが、やっぱり寝ぼけてたんでしょうといって取り合ってくれません。
私もそうなんだろうなーと思いつつ、昨日物音がしたベランダのほうを一応確認のためにみてみると…

ベランダの下の庭についている大きくて深い足跡…
雨がしとしとと振っていたのでくっきり、はっきりとそれは残っていたのです。
降りて大きさを測ってみるとかなり大柄な人のものだということがわかりました。

やはり昨晩、だれかうちのベランダにいたのです。
そのときぞっとしたのは言うまでもありません…

その後もしばらく洗濯物の中に家族のものではない男ものの下着が混じっていたり、家の庭の中に入れてある自転車に変な本が入れてあったりと気味の悪い現象は続きました。

ミステリー2

私の家の前みに作りかけのマンションがありました。
私が夜の6時頃に泣いて30分位経って家の中からそのマンションを見るといちばん上の階に着物を着て長くて黒い髪の毛で色白の3歳〜5歳位の女の子がいました。
びっくりしてもう一度見てみるとその女の子はいなくなっていました。

ミステリー3

うちの家にタヌキの置物があります。
けどその置物が、いつも置いてある場所が違ったり、タヌキの向いている方角が変わったりします。
夜な夜なタヌキが動いているのか、誰かが動かしているのかは解りません。